「ギャァアアアアアアア!!!」
日も暮れた屯所に、切迫した低く野太い悲鳴が上がる。
「ほい、これで俺の話は終わり」
「隊長ォォやべぇぇってこええって、何その話!!」
「俺おしっこちびるかとおもった!」
夏の風物詩、真選組屯所の怪談噺。こんな時ばっかり声に抑揚を持たせまくって雰囲気バリバリで怖話を披露した総悟は、隣にいた山崎に次、とろうそくを渡した。
周りの隊士たちはげぇっ、と肩をすぼめる。次は山崎か。コイツも地味に語るのが上手い。
「えっと、俺の話はね・・・この間知り合いから聞いたんだけど・・・」
早くも雰囲気を作って語りだした山崎に、隊士たちも身構える。
「・・・そいつ、迷惑メールに困っててさ」
「ちょくちょく登録のないアドレスから気味の悪いメールが来るんだって」
件名も本文も空白。そして、不気味なことに相手のアドレスが全てばらばらなのだ。
最初こそ友人か誰かの悪戯だと思っていたのだが、それにしたってこんなに大量のアドレスを取得するなんて、悪ふざけにしては手が込み過ぎている。
「・・・だからそいつ、新しく携帯もアドレスも変えたんだよ」
気づけば隊士たち全員が山崎の話に聞き入っていた。その中の一人が相槌をうって先を促せば、山崎はこくりと頷いて、たっぷりと間をとった後に再び口を開く。
しばらくは何もなく平和に過ぎたらしいんだ・・・
「一週間が過ぎた頃、また差出人不詳のメールが届いた・・・ただ、前と違うのは、本文は空白だったんだけど」
件名:やっとみつけた
ヴぉぎゃァァァァァアアアア!!!
屯所の一角に再び渾身の叫び声が上がる。
が、アレ?部屋の中で輪を書いて座っていた隊士たちは、叫ぼうと口を開けたままの状態で首をひねった。
今の悲鳴俺たちじゃないよね?
次に彼らの視線を集めたのは山崎の隣に座っていた総悟。意図はそろって「隊長またなんかやらかしたんですか」
だって。今の叫び声はどう聞いても女性のもの。真選組屯所で住み込みで働く雑用娘、屯所の猫。彼女の叫び声にほかならぬものだ。
だだだだだ・・・・廊下を走る音がした後、バン!と談話室の障子が開く。
怖い話は苦手なので、と参加を遠慮したが、青い顔をしてそこに立っていた。
銭湯帰りだろうか。ほんのり湿って上気した頬・・・とは裏腹に。震える右手に持たれたのは携帯電話。
そのディスプレイには、
「件名:やっとみつけたお」
オギャアアアアアアアアア!!
今度こそ、真選組屯所に情けないオッサンたちの叫び声が響き渡った。
**キャンペーンご利用の方ですか?じゃぁここに氏名と住所とご職業を**
夏も終わりと言えど、今日もお江戸は暑い。
そんな暑い中本日も屯所の雑用娘はパタパタと洗濯かごを片手に廊下を走り回って・・・・
ふと足を止め、懐から取り出した小さなカラクリをポチポチ。再び精を出して洗濯物と格闘。ふと手を止めてポチポチ。
その様子を陰から面白くなさそーに見やるのは総悟と、土方である。
はしばらくの間とある攘夷グループにさらわれていた。身一つ無事に帰ってきてくれただけでも御の字。そんな彼女に新しい携帯を経費で買い与えたはいいが。ついにメール弁慶の見廻組局長にそのアドレスを突き止められてしまったらしい。
佐々木の事をよく思っていない土方は渋い顔。そして総悟もカラクリに夢中なが構ってくれないとふくれっ面。いやオマエは仕事行け。
たびたび手を止めているとはいえ、仕事はきっちりこなしているあたり土方も注意し難い。
と、携帯のディスプレイを眺めていたがくすくすと笑い声を漏らした。
「ぷっ・・・くすくす・・!もう、銀さんたらぁ・・・」
えええっ?!
「うおい!」
「きゃああ?!あ、土方さん!に、沖田さん。お仕事お疲れ様です!」
「お前ソレ誰とメールしてんの?」
「え?・・・あ、ごっごめんなさい勤務中に・・・えっと、銀さんです」
「万事屋・・・?」
思わず飛び出した土方と、ついてきた総悟は顔を見合わせる。
晩年金欠の万事屋がゲツガクリョウなるものが発生する携帯電話などを契約する・・・・だと・・?
気味が悪い。寧ろそっちが怪談だ。
見てください沖田さんっ、定春の寝顔ー!と総悟にディスプレイを見せていれば、の手の中でピロリロリン、と再び着信音。
「びっくりですよねぇ。まさか万事屋さんの皆が携帯電話を持つ日がこようとは・・」
「皆?!奴らみんな契約したんか?!」
「畜生あの野郎、ついに戻れねェ裏の仕事にまで手ェ出しやがって・・・!」
「え?違いますよう土方さん。キャンペーンですよキャンペーン」
ポチポチとメール画面を開きながらが言う。
どうやら携帯会社のキャンペーンで、二日間お試しで携帯電話の無料貸し出しを行っているのだとか。
そして万事屋はある人物からその情報を仕入れ、魔法のカラクリを手に入れ、今に至ると。
「ある人物って誰でィ」
「見廻組の佐々木局長です。そもそもそのキャンペーンが携帯会社と見廻組のコラボ企画だったらしく」
「どんな企画だよ」
「A(エリート)K(警察)B(×bocomo)48時間キャンペーンみたいな」
「なんか色々と際どい!」
「エリート綴り違くねェか?!」
「初め『二日間の軌跡SKT48』ってタイトルで来たときは誰かと思いましたけど」
「全然うまくねーんだけど!」
一人大声でツッコミを入れてぜいぜい息を乱す土方の前で、ピロリロリン、とまたしてもの携帯が震える。
ピロリロリン、ピロリロリン、ピロリロリン・・・・何だか多すぎではないか。
「えっ、わっ、えっ?!」
「どーしやした姉さん」
「な、なんか、急に、知らない人からメールが・・・・」
ちらりと土方と総悟がの携帯を覗き見れば、登録のないアドレスからどんどんメールが流れてきている。
送信元のアドレスはバラバラ。しかし見る限り昨晩の怖い話のように空白の迷惑メールではなく、きちんとそれぞれの件名がある。
たとえば「携帯貰ったよー(^〜^)いっぱいメールしようね!」だったり「都合により二日間だけですが携帯電話を持つことになりました」とか「わん!」とか。
慌てふためいていれば今度は着信。短い期間で何とも忙しい携帯になったものだ。
「も、もしもし?」
『サブちゃんだお!』
「さっ、佐々木局長!」
メールではぎりぎり許せてもこうして直接の会話となると「さぶちゃん」はさすがに呼びにくいらしい。
慌てて姿勢を正したは、その後にハッとして恐る恐る土方をうかがった。
この飼い主は見廻組の事をよく思っていないから。
『たん、聞いてたかお?』
「あっ、ふあい!え、と・・・なんでしたっけ?」
『たんのおかげでAKB48キャンペーンは大成功だお!ギザぐっじょぶだおたん』
「えぇ・・・?私のおかげって・・私何もしてな・・・」
『「キャンペーンを利用してもれなく屯所の猫のアドレスもゲット!」って暖簾を出したら飛ぶようにお客さん来たお^^b』
「個人情報何勝手に流出させてんですかァァァ!?」
ピロリロリン!
「また今度一緒にお食事しようお」と言う佐々木に適当に相槌をうちつつ携帯電話を見ればまたもや新着メール。
土方が「んなん奴等からのメールなんてほっとけ」とかどうとか言っているが、ぶっちゃけ絶え間なく流れる着信メロディに心が焦らされて、返事は適当だ。
し、仕事がまだ残ってるのでっ!と言って土方と総悟の前から踵を返す。
洗濯かごを抱えながらは心の中で頭を抱えた。どうしよう、エライことになってしまった。
知り合い・他人にかかわらず大勢の人にアドレスを知られてしまったこもそれとして。
一番問題なのは、の知り合いに初メールだからと言ってわざわざ名乗ってくれるような常識人が少ないという事である。
「だからっ!絶対わざとでしょ銀さん!私が仕事中なの知ってて邪魔してたんでしょ!」
「違いますー。銀さんはただただ初めてのオモチャを手に入れた純粋な心ではしゃいでただけですぅー」
「子供か!」
昼下がり。何とか恐怖のメール着信アリに耐えつつ仕事を終わらせたは万事屋を訪れていた。
銀時や佐々木はともかくとして、登録のないアドレスからのメールがばしばしとくるのは気味が悪いものだ。
しかも特に上記の二人は、メールの返信感覚が極端に短い。どんだけ暇なんですか!
知ってるんですよ!前万事屋3人が携帯を持つことになった時、面倒くさくて返事を怠ったせいで神楽ちゃんがふてくされていた事件を!
そんなことをぶーぶー言いながら、は万事屋の固いソファーに腰をおろし、出された麦茶を一口飲みこんだ。
「ありがとう新八君。神楽ちゃんは?」
「いえいえ。神楽ちゃんなら定春とふらっとどっか行っちゃいましたよ」
「むぅ・・・あのメールが神楽ちゃんからかどうか聞こうと思ってたのに・・・」
とりあえず新八のアドレスは確認できたといえ。ただでさえ、携帯を替えたばかりで真選組の人間のアドレスですら登録できていないまっさらな状態なのだ。
どんどん知らないアドレスからのメールが増えて行っては、誰が誰からのものかさっぱり分からなくなってしまう。
「それくらい送られてきた文章の内容から相手を予測しろ」
「無茶言うなよ!で、どんな文章のメールなんですか?」
偉そうにキリッと親指を立てる銀時を新八が一蹴して、の携帯を覗き込んだ。
『件名:いまなにしてますか?(^o^)/』
なるほど。用もないのに送られてくるメールのフレーズNo.1。誰だか特定しづらいことこの上ない。
確かに顔文字を使っているあたり神楽の可能性も捨てがたいが、こんなものその気になれば誰だって使える。
とりあえずは保留かなァ・・・新八がつぶやいたところでぴろりろりん♪携帯が鳴る。
新しいメールだ。
今度は、別のアドレスからだった。
『件名:今なにしてますか』
・・・・またもや常套句。しかし、「待ってください、このメール続きがありますよ!」新八がディスプレイを指差す。
『本文:俺は買い物をしています』
「俺」ということは相手は男。でも、男で買い物が好きな人なんて周りにいただろうか・・・・?
『凄く似合いそうな首輪があったんで買っておきました。今晩つけてあげますね(S)』
お前かぁァァァ!!
そして一体どこで買い物してるのか!
最後の(S)はなんなのか。「by総悟」の略なのか。それとも「ドエス」の意なのか。
取り合えずアドレスを「沖田さん(S)」で登録すれば、隣の銀髪頭が嬉しそうに揺れる。
「お前沖田くんのも登録まだだったの?え?もしかして俺のが先に登録しちゃった?うはなんか優越感!」
「でも、今みたいに相手が何をしてるのかわかると差出人を特定しやすいですね」
にやける銀髪を完全スルーして新八が真面目にアドバイスをくれる。考えてみれば確かにその通り。
先ほどの神楽(仮)からのメールに返信する。
『私は今万事屋さんに遊びに来ています。あなたは何をしてますか?』
これで「散歩中」なんてワードを聞き出すことができたならもうけものだ。
ぴろりろりん♪という着信音がなったのは、それから少しも経たないうちだった。
『虎穴に転がり込んできた攘夷浪士をぶちこみ中だお(^ω^)』
明らかに違う人から返事来たァァァァ!!
「コレはあいつからだろ。この語尾はほぼ10割の打率でA(エリート)K(警察)B(バカ)だろ」
「いや、この口調のAKBは二人いるから怖いんですよ・・・!」
「つーか返信早!速!!」
ぴろりろりん♪そしてもう一通。
『虎穴に転がり込んで攘夷浪士×ぶちこまれ本にぎざ萌ゆすだお(^ω^*)』
「コラァァァァアアアアア!!!」
「短い文章にいろいろNGワードブチ込み過ぎだろォォォォ!!」
「コッチが本当のAKBだよね、アーキーバーの方だよね!明らかに戦利品物色中だよね!?虎穴ってもろ虎穴だよね?!」
「待ってください、おかしいですよ!神楽ちゃん(仮)に送ったはずのメールに何でAKBから返信が来るんですか」
「サブちゃん」・「のぶたす」を登録したところで新八が疑問の異を唱える。もおかしいと思っていたところだ。
確認してみると・・・・やはり。「たいへん・・・!全員に一斉返信になってた・・・!」
知ってる人知らない人関わらず、未登録アドレス全員に返信してしまうとは。
「落ち着け。大丈夫だよ、その方が一気にわかって楽だ」
「そうかもしれないですけど・・・あああ、恥ずかしいいきなり意味不明なメール・・・」
ぴろりろりん♪再び新着メール。このアドレスは見覚えがあった。先ほどの神楽(仮)のアドレスからだ。
『追手から逃げています!』
ええっ?!
ぎくりと体をこわばらせたのは新八とだ。敵?追手?神楽(仮)に一体何が!
慌てて『無事ですか?何があったのか、詳しく教えてください!』と返信を返せば、しばらくして再び携帯が鳴る。
『何とか敵を撒けました!危ないところでした(‐‐;)』
メールに書かれた文字に新八とは顔を見合わせて息を吐いた。
良かった。状況はよくわからないけれど、何とか無事みたいだ・・・。
『工事中の穴が丁度良い大きさで愛犬が別のコンクリートを流し込んでしまって。段ボールを隠れ蓑になんとかまけてよかったです(^o^;)』
「何やってんのォォォォオオオ!!!」
新八と銀時が叫ぶ。
コンクリートっつーかそれコンクソリートだよね!工事のオッチャンごめんなさい!!
ピロリロリン♪別のアドレスからメール。
『マいったな・・・、
ダンボールを、
オっきな犬に取られて家がないです・・・』
万事屋にいる3人の脳裏に同時に、路地の隅っこで体育座りでちぢこまるグラサンのオッサンの図が浮かんだ。
マダオォォォォォ!!
長谷川さァァァァァんんん!
「え?何、リンクしてんの?!神楽ちゃん追手を撒きたいがために長谷川さんのマイホーム破壊したの?!」
「台風の季節に荷車一つで野外単独ライブは危険過ぎるだろ長谷川さん!エブリデイ違法チューシャだよ!」
ぴろりろりん♪
『え?野外で羞恥プレイですか?エブリデイ家畜舎がお望みですか(S)』
お前は何の話をしてんだァァァァァ!!
ぴろりろりん♪
『甘いわね。豚に首輪は必要なくてよ?(M)』
お前もいんのかぁァァァァアアア!!
くっきりとバックグラウンドに浮かび上がるのは、キリッと親指を立てながら振り返るドエスと、髪をかき上げながらドヤッと勝ち誇った笑みを浮かべるドエムの姿。
何なのコイツら!怪しい店で偶然にもSとMがばったり出くわしてんじゃねーか!せんせーこいつらにエブリデイ救急車ー!!
ぴろりろりん♪
「またメールかよ!!」
今度は誰だよ!と銀時がツッコミに息を切らしながらぎりりと歯をかみしめる。知らないアドレスだ。
カチカチと携帯を操作していたは息をのんだ。ディスプレイに映し出された文字は。
『件名:たすけてくれ』
「!!」
「え・・・!?」
『手足を拘束され、監禁されているんだ』
一体どういうことか。どこかしらでの知り合いである可能性は高いとはいえ、救援を求めるこの悲痛な叫びは一体誰のものなのか。
「銀さん・・」が不安そうに振り返る。
「大変だ・・・誰だか知らないけど、助けに行かなきゃ!銀さん!」新八にも見つめられ、銀時はこくりとうなづいた。続きを促しているのだ。
カチ、カチ、カチ・・・・・、ボタンを押す音とともに、ゆっくりとスクロールが下がっていく。
『不覚・・これを機にAKBの猫を引き抜く作戦が・・・・まさか乃木坂の方だったとは ―――!!』
「「お前かァァァァァァアアア!!!」」
『虎穴に転がり込んできた攘夷浪士をぶちこみ中だお(^ω^)』
手錠をかけられた両手をついて打ちひしがれる長髪のアホ・桂・バカがくっきりと浮かぶ片隅で、先ほどの佐々木のメールがアンコールされる。
ブチ込まれた攘夷浪士ってお前の事だったの?!そこリンクしてんの?!つか何やってんのヅラお前ぇぇ?!
『ヅラではない。Evrydayカツーラだ!』
聞いちゃいねェ。
ぴろりろりん♪
再びの携帯が鳴る。
慌ててが携帯を開くが、万事屋男メンバーはいい加減突っ込みつかれて投げやり半分だ。もういいよ、迷惑メールは無視が一番。
そもそもこの機にと一斉にメールを送ってくる奴らはみんな、所詮はこの屯所の猫に構ってもらいたいバカかガキばっかりなのだ。
あッ、と小さくがもらす。やれやれ今度はなんだとのっそり新着メールの内容をうかがった銀時と新八は、ぱちぱちと大きく瞬きをした。
『件名:土方
本文:煙草。』
ぷっすーーーーー!!(笑)
「何コレ?なァ何コレ!何、便乗?自分ちの猫が大勢の奴らから声かけられてお兄ちゃん嫉妬?くっふー!超受けるんですけど!」
爆笑しながら銀時はソファに転がった。しかも何コレメール本文、「煙草。」て!名詞オンリー?!
おそらくが誤って一斉送信してしまった『万事屋さんに遊びに来ています』は奴にも届いているはず。
煙草(買って早く戻ってこい)的な?!行間!的な?!「件名:土方」的なwww
「・・・・・」
「・・・アレ、ちゃーん・・?」
「・・・ぎっ・・銀さん」
「おうよー」
「わたし帰らなきゃーー!!」
えええーーー!!?
バタバタと帰り支度を始めたに銀時は唖然とする他ない。
主人の考えを優秀にも読み取った新八が「もっとゆっくりしてってくださいよ」なんて声をかけるが、そんなものの耳にほとんど入っていないだろう。
まるで「ハウス!」と呼ばれた時のよくしつけられた飼い犬だ。
ヤツらの場合、指示された内容がどうとかはどうでもよいのだ。あまり関係ない。
「おすわり」でも「お手」でも。ただ、飼い主が自分に向けて指令を下し・・・・・・それに応えた時の。
主人の顔が。褒めてくれるその手が。ヤツら「忠犬」の従う意味。
「じゃぁ銀さん、また!!」
そんなことは分かりきっているので銀時もあまり気にせず、「おうー。今度はもっとゆっくりできるときに来いよ」と手を振れば。
「はーいっ!お邪魔しましたあ!」と少しばかり実年齢には幼い笑顔を振りまいて、は万事屋を飛び出していった。
「おぅおぅ、見てみ新八あの忠犬っぷり。銀さんもうたまんねェわ」
「・・僕には銀さんの方が」
「待て」って言われてずーっと待ってるワンちゃんみたいに見えますよ。
少しの間迷った後、新八は結局その言葉を口にはしないでおいた
ここは真選組屯所。
用がない限り滅多に隊士も前を通ろうとしない副長室の前で、キシリと廊下がきしむ。
「誰だ」
「失礼します。です」
障子を開けて顔をのぞかせたお団子頭の娘に、一瞬土方が言葉に詰まる。
「・・・・・・・。帰ってきたのか、おかえり」
そうつぶやけば、娘は首を傾けてころんと笑った。
「煙草買って来ましたよ」
「ああ、サンキュ」
「何か御用でしたか」
「や、特には」
「?何か御用があったんでしょう?」
「・・・?何でだ?」
「たばこ、吸ってる」
きょと、と首をかしげながら住み込み雑用に口元を指差される。
しばらく口元をゆがませて黙った後に、鬼の副長は気まずそうに後ろ頭を掻いた。
お疲れ様でしたー!長くなってしまってすみません><
最後のリクエストとなります、「サブちゃんやのぶたすとヒロインのメールの親密さにやきもきした真選組や万事屋のみんながヒロインにメール攻撃をしかける」でした。
あれ?書き終わってみると似てるようでなんか違うことになってる気もしなくもないですが(滝汗)。
仁刀さまお待たせしました。大変お待たせしました。約3か月お待たせしました。申し訳ねェですorz
久しぶり過ぎる社長(笑)がなかなか喋ってくれなくて苦労しました(笑
こんなものでよろしければもらってやってください!リクエストありがとうでした!
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