◆前回までのあらすじ◆


その日宇宙から、人類にある天敵が現れた。

「デコボッコ教」。
突如として現れた彼らと人類の間には圧倒的な科学力の差が存在し、
彼らの放った謎の光線により、たちまち人類は性転換の危機を迎えた。
光線を免れた人類は『壁』を築きかぶき町を封鎖・隔離した。

男が男らしく、女が女らしく生きねばならぬ、この美しく残酷な世界・・・



「まんせんぐみ、参上で〜ぃ」

大きな瞳をくるるんと丸め、バッチリ内股で刀をかざした亜麻色の髪の美少女。
豊かな胸を揺らして・・・サラ艶ポニーテールを風になびかせたその美少女は、大きな胸を更に張った。

「イマドキのジョシは細っこい上でダイナマイト抱えてんのがリソウなんでィ。どーでィチャイナ!見なせェこの完璧なライン・・・ぶべら!!」
「大変、こんなスレンダーな体で刀だけでも重いでしょうに、こんな爆弾まで・・・取れないか試してあげるわね」
「いだだだだ!!ムリムリ姉御もげる!ちぎれる!」
「フハッ、残念だったな小娘。肉体美ならワタシも負けてはおらんぞ」
「誰だテメー?!」


「姉上やめてェぇェ!自分より豊かな胸の女性を駆逐するのはやめてェェェ!!」

弟が叫ぶ。どうせ男は皆巨乳好きなのか?
どうして?貧乳は泣くしかないのか・・?
ギリリと歯を食いしばり、お妙は握っていた肉の塊に指をくいこませた。

「いだだだだだ!姉御マジでもげるぅぅ!!」
「キャー大変よ!沖田隊長が!」
「副長よ、副長を呼んできて!」


駆逐してやる・・・巨乳どもを、この世界から・・・一匹残らず!


「ソレ違うアニメぇぇぇぇえええ!!」
ピンク縁メガネのメガネが叫ぶ。


(ココでOPテーマ)




**進撃の巨乳-Attack on Bitch-**







「何事だ騒がしい」

低く落ち着いた声が響き、それまでギャーギャー騒いでいた場が静かになる。
おろおろ群がっていた女隊士たちの列が自然に割れて、その向こうからふぅと紫煙が上がった。

「副長!」
「アニキ!良かった、何とかしてください!」

「ようお嬢さん、その辺にしといちゃくんねーか」

キレの長い目から細い瞳が覗く。ふーっと吐き出される煙草の煙。
背中までの長い髪は真後ろで結んでポニーテールに。
真選組幹部服をはためかせながら隊士たちを割って現れた長身の男は、総悟に小さく息を吐いた。

「アンタももうちょっと落ち着いたらどーですかい」
「うるせーよ!俺に指図すんな!」
「ハイハイすいやせん」


・・・・・あ、アレ・・?
だらだらと冷や汗を流しながら銀時は眉をひきつらせた。
現在総悟が突っかかって行っている、咥えたばこで目つきの悪い長身ポニテは、どう見ても、男性の体つきである。
ひくひくと口角を痙攣させながら、銀時の指が自然はゆっくりと持ちあがって男を差した。

アレ?・・・イヤ、お前・・・・誰。

それに気づいた総悟が苦々しく嫌そうな顔をした後に後ろの男に向き直る。
「どーしたんです旦那ァ。・・あぁ、無理ねーか。チッ、名乗ってやりなせーよ、"姉さん"」

イヤイヤイヤイヤ!?お前誰ェェェェェえええ!!?

姉さん、そう呼ばれて振り返ったチョコレート色のポニーテールは、鋭い眼光をさらに細めて、
改めて銀時たちに向き直って礼をした。


「申し遅れやした。真選組副長護衛、兼真選組住込み雑用をしております・・・ でさァ」


なんでだァァァァァァ!!!


オイィィィィ!ちょっとマテ、ちょっと待てよナニ誰アレどゆこと沖田君んんん!?
ぐいい!と総悟を引っ張って細い腕でがっちりホールドする。アレが?!
いやいやいや、銀さんが知ってるはタバコ吸わないし!目つきもあんなに悪くないし!男じゃないし!!

「だから、俺やアンタだって性別が逆転してんでしょう。アレもたまたま買い出しでかぶき町通りかかってたんでさァ」
「ちがうぅぅう!銀さんが言いたいのそこじゃない!イヤだって、アレはどう見てもお宅のふく・・・・」
「旦那ァ、それ以上は言わねェで下せェ。わかってまさァ腹立たしい・・」
「・・え?」

「性別転換後の容姿についてですが、どうやらその人の理想の異性象が現れるとの情報が入っているんです」
スタイル・顔・髪型全てが地味で及第点な地味っ娘が説明する。あぁ、コイツジミーか。納得。
銀子になったことでテンパが少し和らいだのも、ゴリラが美しすぎるゴリラになっていたのもそう言う仕組みか。
あのゴリラはどんだけ理想が高いんだ。ヤツのフィルターを通せばあの断崖も壇蜜になるというのか。
「もてない男ほど理想が高いもんでさァ」

しかしまぁ、そうなれば女体化した男性陣のこの巨乳率にも納得がいくというものだ。男は皆おっぱい大好き。
「えっ?じゃぁお宅の隊士たちの中にポツリポツリと見えるぺったんこ女子の人って」
「つまりは、そう言うことです」
貧乳はステータスだった!
だがしかし。そうなると。

「何だィ、さっきからジロジロこっち見なすって」

そうなると。
ジロリと茶髪の三白眼に睨まれて、銀時は慌てて目をそらす。
性別は変わってもの事、脅すつもりはこれっぽっちもないのだろうが目つきめっちゃ悪い。
の理想は目つき悪い人なのか!?目つき良くないという点では自分も自信があるが。
・・・ていうかアレはモロ・・・

「完全にアイツじゃん!ちょっとロン毛のひじ・・・じゃん!何アレ!!」
「受け入れやしょう旦那ァ。幼ぇ頃の思い出はプライスレスってもんなんでさァ」
「幼い頃って何。もしかしてアレ土方くんじゃなくて噂のお兄ちゃん?いつも頬染めて話してるお兄ちゃんあんな悪人面だったの?!」
「・・あーー・・説明するのも面倒くせぇ」
「どゆことーーー?!っつーかお宅の副長どこ行ったよ!アイツが副長護衛ってどういうこった!?」

え?土方さんならそこに居るじゃないですか。
ええ?
総悟が振り返ってを見る。それに気づいたは一歩退いて、そうすることによっての後ろに立っていた人物が見えるようになる。
背の高くなったに完全に隠れていた小さな体が一歩前に進み出て、大きな瞳でジロリと銀時たちを睨み付けた。
「さっきからギャーギャーうるせーぞテメーら」

「ごようあらためである!まんせん組副長、土方とおしろうだぁ!」



ちまーん。



・・・・・。
・・・・・・・・。

の陰から出てきたのは一人の小さな少女。
小さな胸を精一杯張って腕を組む彼女は、今の銀時の半分も身長がない。
小さいというか、小さいというか・・・幼・・


幼女?!!!


「うるっせぇぇぇえんだよ!幼女って言うなぁ!!ちっ、オイ!煙草よこせ煙草!」
「子供に煙草は流石に毒でさぁ。コイツで我慢してください」
「あむ」

棒キャンディを口に突っ込んで(仕方なく咥え煙草っぽくしながら)土方(幼女)はキャンディで小さなほっぺを膨らませながら銀時たちに向き直った。
「テメーら全員逮捕だ!動くんじゃねーぞぉ!」

「・・・え、何。え?誰アレ沖田君」
「まんせん組鬼の副長、『土方とおしろうちゃん』でさァ」

「お宅の副長実はロリコンだったの?」
「ロリコンじゃねーよくそやろお!」
「イヤ、だってさっきまでの話からしてそう言うことじゃない?土方くんの理想の女性イコール幼女ってことだよね?ソレつまりロリコンって事だよね?」
「まあ落ち着いてくださいロリ方さん」
「誰がロリ方だァァ!」
「そうだよ落ち着けよロリ方ロリ郎」
「無理して語呂合わせなくていいから!ロリ郎めっちゃ言いにくいから!!」

女になっただけでも災難なのに何で俺だけこんな・・・!
嘆く幼女を傍らの男がなだめる。
「まァそう心配するなロリ子。みんな同じじゃねーか」

「統一しろよ!だいたいお前も何だその体!普段の俺よりでけーじゃねーかむかつく!」
「しょうがないじゃねーですか、とおしろうちゃん子供だから誰か大人が付いてないとあぶねーんです」
「うわっ、だっこすんなヤメロ恥ずかしい!」
「すいませんウチのとおしろうちゃん癇癪持ちで」
「誰が癇癪持ちだ!」

のたくましい胸板に押し付けられて土方(幼女)は真っ赤だ。
それをつまらなそうに眺めていた銀時と総悟だったが、不意に総悟がへと手を伸ばす。

「ちょっとソレ貸して下せェ姉さん」
「どうしたんでぃ急に。沖田さんも抱っこしたいのかい」
「は?!このドエスに限ってそれはねーだろ!」
「嫌だなァロリ方さん。今の俺は母性本能噴出してて子供ダイスキですぜ」

「ほざくな!傍から見てもドエスが噴出してるんだよォォいでででで!」
ひょいとの手から土方(幼女)を抱き上げた総悟の前で、銀時がその両頬を限界まで引っ張る。

行き過ぎた美人の近藤さんは置いておいて、確実に真選組で一番かわいいのは総悟なのに!
スリムだし胸もあるし顔もカワイイし!
普段のよりも数段女子力の高いのを利用して散々からかってやろうと思ってたのに、土方のせいで!

目の前にこんなにかわいいかわいいグラマラス銀さんがいるのに、それを差し置いてちんちくりんの土方ばっか構いやがってえええ。
これを機に女体化したフェロモン溢れるボディでを逆ナン?逆迫りみたいなのしてやろうとか企んでいたのに!土方のせいで!

そもそも男化したの顔が果てしなく気に食わないのでぶっちゃけあんまり近くにも寄りたくない。
だってニコニコしながら土方くん(顔)に近寄って行けるか!

「痛い痛い!」
「オイオイ、痛がってんぞ。やめてやれよ」
「嫌だね!このままほっぺ腫らして余計不細工になっちまえェェええ・・うごふっ!」
「えぇぇ旦那ァァ!!」

あたりにいた全員が驚きに声も出なかった。
涙目の幼女をさらになぶろうとしていた銀髪の女性を、がはり倒したからだ。
に殴られた精神的ショックと、そう言えばあたりにはまだデコボッコ教の奴らが見張っていたことに気づいて動揺を隠せない銀時の後ろで、新八が慌てた声を出す。

「ちょ、さんマズイですって!銀さんは自業自得ですけど男の身体で女性を殴ったら、教えに・・!」
「そうだな・・。確かに、女を殴る男は最低かもしれん」
「え?」


「だが、子供に手をあげるクソヤローよりはマシだ。こんな小さいガキにあたってんじゃねェよ」


「「男らしっっっ!!」」


でもまぁ・・ついカッとなっちまった。悪かったな、立てるか・・?
そう言って優しく手をさしのばしてくる茶髪のイケメンに顔をひきつらせながら手を伸ばす銀時の後ろで、
素晴らしい!保護者の鏡だな!と教徒たちの歓声が上がった。











お疲れ様でした。リクエスト「原作デコボッコ篇を屯所の猫で!」でした!
神楽ちゃんはたくましくて強い人が好きなんだと思う。銀ちゃんはテンパじゃない人で、おっぱい好きでしょあの人(ひどいw
沖田さんはやっぱり同い年くらいの美人さんが好みじゃないかな。退くんは地味でいいよ中身で勝負だよとか負け悪心でそうw
原作土方さんは・・・ほっ、包容力がある女性、とか・・・?w
日傘の件はちょっと、詰め込みきれなかったのでっていうか、ウチ沖田さんは怯えて神楽惇さんに近寄っていけませんでしたので・・・また今度・・・!!本当にごめんなさい。
リクエストありがとうございました!こんなものでよろしければ捧げさせてくださいー!


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